伸びる雑誌?

 こんにちは。


 昨日のブログでも紹介がありましたが、本日より日替わりで雑誌『Fold』の編集部メンバーがブログを書いていきます。理不尽にも…いや、めでたくも私がブログ第1号を書くことになりました。ほとんど未経験者ばかりの集団がひとつの雑誌を作り上げようとする過程を、みなさま、ぜひ温かい目で見守ってくださいませ。


 私は編集部の中でも経理の担当なんですが、いきなりお金の話をするのもナンなので、雑誌の形体について簡単に触れておきたいと思います。(とはいえ資金をどう調達するかというのは仮借なき大変な問題です。しかしまあとりあえず静かに始めてみましょう。)


 「雑誌」とはいっても、実は『Fold』が目指しているのは、四角く裁断された紙を重ねてその一辺を綴じたような一つの「書物」の形を成すものではないのです。折り畳まれた過去の記憶を呼び覚まし、それをさらにFolderの中に折り畳むという方向性のもとでやっておりますが、しかし実際どういうかたちに仕上がるのか?そして内容は?ということに関しては、まだまだ未知の部分が多いです。少なくともここに発表できる段階ではありません。


 ところで、時折マスコミなどでも取り上げられているので有名な話かもしれませんが、最近は「折り紙」の方法を応用した先端技術の研究が盛んのようです。身近なところではアルミ缶のデザイン(「ミウラ折」という手法を使うことで、見た目もさることながら、少ない素材使用量で同じ強度を保持したものを作れるなど複数のメリットがあるそうです)から、自動車事故での衝撃吸収度の高い車体構造の開発や、医療や宇宙開発の分野に至るまで、いろんなところで折り紙の技術が応用されているのだそう。これを、日本の伝統工芸の見直しという文脈に置き直してしまうのは勿体ない気がします。


 そこで待っていました、我らが『Fold』の出番です。さて、『Fold』も少なくとも部分的には「折り紙」の要素を含むものとなるはずですが、ではそれは一体どのような「折り目」を内に包んだものとなるのでしょうか?それはもはや「一つの物体」という概念的な枠すらもはみ出してしまうものなのでしょうか?…それはまだ分かりません。色んな可能性があると思うので、手前味噌になりますが、どうような完成品になるのか楽しみです。


 「ミウラ折」というと伸縮自在の提灯などが連想されるのですが、伸縮性のあるものって楽しいですよね(如意棒とかびっくり箱の中のヘビ?とか)。展開可能ではあっても『Fold』自体が伸縮性のある構造を持つということはないでしょうが、内容に「伸縮性」が備われば素晴らしいですね。…ということで、これからの『Fold』の発展に乞うご期待…!?(うちだ)