みたか

  個人的なことですが、今回はじめて自分が雑誌の制作というものに携わるようになってからというもの、それまでは冷淡にしか接してこなかったような、でなければほとんど気にも留めていなかったような街のフリーペーパーにも、いくぶんかは親しげなまなざしを向けるようになりました。とはいってもやはり、いまやフリーペーパーは街にあふれていますし、雑然と置かれてしまっているということもあるのでしょうか、何か特別な理由がないかぎりは手にとってじっくり読んでみようという気にはあまりなれません。

 その例外が自治体の広報誌です。私は以前から自治体の広報誌を読むのは好きなのですが、この4月に引っ越したばかりということもあり、地域のことを知るにはもってこいなので、最寄りの駅に置いてある広報誌を毎月チェックしています。
 私は現在東京郊外の三鷹市というところに住んでいるのですが、「広報みたか」にはためになる情報や地域で企画されるおもしろそうなイベントが案外と多いのです。ところが、なんとなく参加してみたいなと思うイベントは、不思議なことにきまってお年寄り向けや子ども向けのものだったりします。なぜでしょうか。

 三鷹市は、外国人向けに「広報みたか」とは内容も分量もまったく異なる英語版の広報誌も発行していて、これも駅などで入手できるようになっているのですが(よいことです)、それをちらっと読んで、犬を海外から日本に連れ込む時には個体識別のためのマイクロチップを装着させることなどが必要であるということを初めて知りました。私はこれまでペットを飼ったことがなかったので縁遠い話でしたが、個体識別システムが実際にどのように運用されているかという問題には注意すべきものがあるように思います。

 三鷹市の広報をするつもりも「広報みたか」の広報をするつもりもありませんが(すでにかなりしているようですが)、またここで議論を展開しても仕方がありませんが、要するにこんなふうに思いがけないかたちで啓発されることもあるということです。おとなりの武蔵野市三鷹市のごみ問題とか、予算の使われ方とかも、詳しく見るとひとつひとつの事案が結構おもしろいです。


 さて、日替わりブログも今日から2周目に入りました(実情は日替わりになっていないですが、その点はどうぞお見逃しを…)。これからもコマプレス『Fold』をよろしくお願いします。(うちだ)